電気科の苦悩

色々やっています

第一級アマチュア無線技士(1アマ)を受験した

前書き

 この記事だけアクセスが伸びていて焦りました。本記事を参考にし、勉強した結果不合格になっても一切責任は取れませんのでご了承願います。あくまでも参考程度にとどめておく事をおすすめします。

 

 

 参考書はそこら辺に転がっていた解説無線工学の2005・2006年版を使い、問題集は合格精選400題amazonにて購入して使いました。

 

 大学での勉強の貯金から,交流回路などはある程度分かっていました。しかし無線工学特有の送信機や受信機、測定などはかなり苦戦をしました。分からない所を重点的に覚えていくと効率が良いです。何も分からない場合は気合でやり抜きましょう。

 

 無線系の資格試験は過去問を流用する確率が非常に高く、本当に分からない所は解法暗記すればどの試験でも得点は上がると思います。

 

 また、どんな資格試験でもこのようなパターン化が重要になります。

 

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amazonの商品ページより引用

 

勉強の仕方

無線工学

 受験前に1アマに受かるためにはどのように勉強すれば良いかをネットで調べました。まとめると次の3点になります。

 

  • 参考書をすべて理解しようとしない
  • 参考書を辞書として使う
  • 過去問を周回する

 

 合格した人のブログやtwitterを見ると,問題文を見た瞬間に答えが分かる,法規は条文の細かな所まで覚えているから安心などと言っている人は受かっていたので私もその領域に達することが出来るような対策をしようと思いました。

 

 1アマの過去問をざっと確認すると同じような雰囲気の問題が多く出現していることに気が付きました.同じような問題が多く出題されるので暗記すれば合格できるということなのでしょう。

 

 2月の中旬頃から400題を最初から解きはじめました.途中の回路の問題など大学で十分に学んだ所は後回しにして見たことの無い問題を優先的に解いていきました。

 

 とにかく一周することを目標にして進めました.分からない問題も割と有り、400題は解説がすごく端折られているので自分で解説する必要があり、amazonでの高評価の割にそういう所が雑で大変でした。

 

 400題で解説が無いところはネットの力を利用して理解しました.定番のサイトである無線工学を基礎から学ぶ 第1級アマチュア無線技士を利用しました.このサイトの解説は丁寧で素晴らしいのですが,詳しすぎて少々混乱を招くような所があるように感じたので納得したらそれ以降の解説は飛ばしました。(すいません)

 

 工学を一周した後は一番新しい過去問を解き,実力を確認し間違えたところは解説無線工学とネットを使って見直し,印刷した過去問に抜けた知識やテクニックを書き込んでから次の過去問へ・・・過去問に飽きたら400題を一周してまた過去問へ・・・と繰り返し解くことで勉強を進めていき,コンスタントに120/150位が取れるようになりました.問題をある期間に詰め込むと解ける問題のレパートリーが広がり、やればやるほど安定するという感じです。

 

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 こんな感じで雑にメモをしながら勉強しました。

 

 上記のように勉強をして受験時の休み時間に400題で詰め込んだりして万全の状態で挑みましたが、実際の試験問題(H30の4月期)では新作の問題が出現したり,問題で問われていることが微妙に変化していたりと結構難しかったです。過去問を解く時は大体1時間で完答できていましたが、本番では1時間30分ぐらいかけてじっくりとミスの無いように頑張って解きました。問題を見た時はそこそこ焦りましたが(1P目の問題全てが微妙に変化球だった)解いているうちに面白くなってきてなんとかなりました。

 

 次回以降も恐らく傾向が変化すると思うので,やっておいたほうが良い分野を上げておきます。

 

  • Δ-Y変換及びY-Δ変換
  • パワエレ(昇圧チョッパ、降圧チョッパ)

 

 今までパワエレの問題は出てなかったと思いますが、今年から出るようになってしまったようです。Δ-Y変換及びY-Δ変換は変な形をした抵抗回路の合成抵抗を無理やり求める時に使います。

 

 1アマの合成抵抗は対称性で解けるものが多そうですが、この手の変換を覚えていると検算と対称性に気づけなかった時に役に立ちます。合成抵抗の問題が今年は出たのですが、合成抵抗で詰まった人が多かったようです。

 

 上記の変換を用いると割とすぐに答えが求まるのですが、1アマのテキストにはΔ-Y変換の解説が載っていないものが殆どだったので厳しかったのだと思います。実際、私が使っていた解説無線工学には書いてありませんでした。(見逃しの可能性と,最新版では掲載されている可能性は否定できない)

 

法規

 法規の勉強の方法を書いている方は少ないです。私はどちらかと言うと法規の方が難しくて勉強が苦痛でした。

 

 まずは400題の法規を解き、法規の問題の雰囲気を掴んでから過去問を解きましたが、初回は60/150,二回目は80/150位しか得点を得られなくて焦りました。試験前1週間でこれだったので本当にやばいと思いました。しかし法規も似たような問題が出現するので、やればやるほど得点が上がっていきました。

 

 ただ問題をこなすだけだと頭が痛くなるので,どうにか納得する方法はないかと模索した結果,法規の問題文に書かれている,電波法の第○条を確認すればいいという結論に至りました。

 

 総務省のHPから電波法,無線局運用規則,無線設備規則をDLし、pdf化します。このままでは使いにくいので、クラウド上に保存してスマホとPCで見れるようにして、勉強していて分からない問題が出たら問題文に書かれている条文からpdfを参照してどこが間違っているかを確認しました。

 

 法規の問題では出る条文がある程度決まっているので、これは重要だと感じた条文はwordなどにコピペしてまとめノートを作ると学習しやすくなると思います。以下のように、赤字で穴埋めの箇所をマークするなどして書き込み、寝る前や試験前に見直すと効果的に使えるはずです。

 

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 法規のDLはこのページから出来ます。

www.soumu.go.jp

 

 このようにして法規は間違えたら条文確認を繰り返すことで120/150位を安定して取れるようになりました.法規に関しては400題と最近の過去問の傾向にズレを感じたので、400題が一周終わったらすぐに過去問演習に移ったほうが効率的に勉強出来ると思います。

 

特に苦戦した法規の分野

 A1Aなどの電波の型式を答える問題に苦戦しました.DはデータのD、Eはエコーだから音響、Aはオートじゃないから自動受信じゃない方、Bはオートの方だから自動受信、などと無理やり暗記して乗り切りました。位相変調を位置変調として間違いを指摘する問題など、割と出る所が決まっているので、何度か同じような問題を解いて間違い探しをすると慣れます。過去問に誤りの箇所などをマークして位置を覚え、似た問題がでたらその付近を見るようにすれば得点率が上がります。(点を取るためだけの勉強ですが)

 

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結果はどうだ

 無線工学で落ちたんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、次の結果になりました。

 

  • 無線工学 124/150
  • 法規   144/150

 

自己採点でこのような感じとなりました。法規が2ミスという奇跡的なものになりました。もしこれで落ちていたらマークミスだと思います。後は結果が来るまで祈ることとします。

 

追記1

 この間合格発表があり、大学にて部室にいた先輩と見ていました。私の受験番号の接頭3桁の数字が404でこれはNot foundで縁起が悪いぞ、などと会話しながら見ていましたが、ちゃんと合格していました。後日ハガキにて結果も届き、12月頃から見据えていた1アマ 合格をする事が出来ました。ヤッター!

 

追記2

 合格通知が来たら即座に免許申請をするのが普通です。しかしながら色々とやらなければならない事が多くあり、申請に手間取ってしまいもう5月になってしまいました。

 

 さて、そろそろ免許申請でもしようかと総務省から申請用紙をDLし、書類を書きまして、あとは収入印紙1750円を貼るだけ、という所で問題が発生しました。

 

 私は最近アルバイト活動に勤しむ訳でも無く、短期アルバイトにより得た資金とこれでも私は大学ではなかなかに成績が良いので成績上位者に送られる給付型奨学金でなんとかやりくりをしていました。結論を言うと万年金欠の状態で生活をしているわけであります。そんな時になんと詐欺に引っ掛けられてしまったのです。なけなしの1万円を見知らぬ人間に奪われるという屈辱的体験をしたわけです。その1万円を用いて1アマ の申請をしようとしていたわけですから、これはとんでもない事になったというように感じています。後日この話の顛末を書こうと思います。